木材保存誌コラム

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会誌「木材保存」の人気コラム、「みちくさ」「虫めがね」「木くい虫」を公開しております。下記ボタンから、それぞれのコラムを読む事が出来ます。

「山線」のこと [みちくさ]

みちくさ vol.48 No.2 (2022)

今回は、前回触れた函館本線のうちの小樽―長万部間、いわゆる「山線」にまつわる、かなりマニアックな話である。 僕の最初の長距離移動は父の転勤に伴う、小樽―東京―大阪の往復である。往路は小学校1年生の時(一九五四年)であり、その6年半後、中学校2年生の秋(一九六〇年)に逆の経路を辿って北海道に戻ってきた。無論、いずれも汽車旅である。 その記憶をたどり、いくつかの情報―ネットを検索すると、優等列...

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映画「ジュラシック・パーク」の蚊はオス [虫めがね]

虫めがね vol.48 No.1 (2022)

蚊の主食は雌雄ともに花蜜や植物の汁液に含まれる糖である。ところがメスの蚊は卵巣を発育させ産卵する為に高タンパクの血液を必要とする。その為、メスの蚊は動物(哺乳類や鳥類など)から吸血するが、オスは吸血しない。従い、あなたの周囲に纏いつき隙あれば血を吸ってやろうと狙っているのは、すべてメスの蚊だ。このことは、蚊を少し勉強された方ならご存知のことである。 これについて面白い話がある。スティーヴン・...

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どうなる「山線」? [みちくさ]

みちくさ vol.48 No.1 (2022)

年末、ローカル紙に『並行在来線・長万部―小樽「バス転換」近づく着地点』という見出し。 読むと「二〇三〇年予定の北海道新幹線札幌延伸に伴い、JR北海道から経営分離される並行在来線の函館線長万部―小樽間の存廃論議が行われ、沿線9市町のうち余市町のみが余市―小樽間の鉄路存続を主張、4町がバス転換、残りが態度を保留」とある。 実はこれに関連した話題は6年前、2回にわたって本コーナーで触れたことがあ...

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カーボン・なんとか・3 [みちくさ]

みちくさ vol.47 No.6 (2021)

以前、本コーナーで昨年の臨時国会において当時の菅総理が「我が国は、二〇五〇年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち二〇五〇年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言したことに触れた。 このうち「カーボンニュートラル」の件はすでに話題にしてきたところであるが、もう一つの「脱炭素社会」の方も、よくわからない、不思議な日本語である。 そこで「脱炭素社会は英語では...

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パナマ運河開通と総合防除 [虫めがね]

虫めがね vol.47 No.6 (2021)

害虫防除に係わる人たちにとって、今では常識である総合防除(IPM)の考え方は今から五五年ほど前に農業分野で始まった。当時はDDTやBHCなどの有効な合成殺虫剤が開発され、それらを多用・過剰に使用した結果、害虫の殺虫剤抵抗性発現やチョウ、トンボ、ホタルなどの有用昆虫の減少、そして昆虫類を捕食して生きている小鳥の減少などの環境破壊を起こしたことへの反省に基づいて出された考え方である。 その考え方...

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