木材保存誌コラム

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会誌「木材保存」の人気コラム、「みちくさ」「虫めがね」「木くい虫」を公開しております。下記ボタンから、それぞれのコラムを読む事が出来ます。

殺虫剤を使わないで害虫駆除はできますか? [虫めがね]

虫めがね vol.49 No.2 (2023)

あるセミナーで「生活害虫とその対策」と言う演題で講演をした。わたし達の身辺にいるハエ、蚊、ゴキブリ、蚤、シラミなどの生活害虫駆除がテーマである。このような時によくある質問は、 「殺虫剤を使わないで害虫駆除は出来ないでしょうか?」 である。このような質問が出ると、申し訳ないが、わたしはいささかうんざりする。なぜなら、この質問者は、「殺虫剤は悪玉で、使わない方が良い」という先入観が背景にあっての質問と...

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最近読んだすごい論文 [みちくさ]

みちくさ vol.49 No.2 (2023)

最近、学会誌に発表される、いわゆる学術論文の類を興味深く見ることが減ってきた。それは、もちろん、筆者自身の興味と異なった内容のものが多くなってきたことが第一の原因であろう。しかし、仮に興味の方向性が一致していたとしても、重箱の隅をつついたような、とにかく「新規性」のみを強調したような感を受けるもの、あるいは引用文献にしても著者自身や近い周辺のもののみを選択しているのではないかと思われるような論文が...

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疫病大流行と社会変革 [虫めがね]

虫めがね vol.49 No.1 (2023)

中国武漢発の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行ってからすでに三年余り経つ。このパンデミックは人々の生活のやり方や政治に変革を強いている。大学の授業ではオンラインを取り入れているし、入学式・卒業式などは本人だけの出席でやったり、同窓会、忘年会、新年会などは中止が増えた。葬式も少人数で行う家族葬が増えた。電車やバスに乗っても皆さんはマスクをしており、以前のように隣席の人とのおしゃべりに...

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五十回目 [みちくさ]

みちくさ vol.49 No.1 (2023)

筆者は二〇一四年の四月に退職した。そしてその数か月後、この「みちくさ」の連載執筆依頼が届き、有難くお受けした。なぜ私のもとにお鉢が回ってきたのかは不明であるが、以来、八年余、今回が五十回目になってしまった。 ただしこの「みちくさ」は筆者の前にペンネーム「世界の木窓から」さんの執筆によるものが、計十二回掲載されている。その最終回のタイトルは「英語が上手になるには?(6):最終回の回」とあったから、こ...

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スズメバチ退治 [虫めがね]

虫めがね vol.48 No.6 (2022)

ことしの七月に、わが家の二階の軒下にスズメバチが巣を作っていた。コガタスズメバチである。コガタスズメバチの巣は大きくなると直径三十㎝くらいになるが、わが家の巣はまだ営巣途中のようで、直径十五㎝くらいである。スズメバチは大変危険な昆虫で、わが国では毎年十数人が刺されて亡くなっている。今の日本で最も危険な野生動物は、北海道のヒグマでも奄美や沖縄のハブでもなくスズメバチだと言われている。 数年前に隣家の...

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