木材保存誌コラム

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会誌「木材保存」の人気コラム、「みちくさ」「虫めがね」「木くい虫」を公開しております。下記ボタンから、それぞれのコラムを読む事が出来ます。

虫ぎらい卒業 [虫めがね]

虫めがね vol.37 No.4 (2011)

「虫ぎらいは保育士として失格です!」 筆者が担当している保育士・幼稚園教諭養成コースの授業の冒頭で、いつもこのように宣言することにしている。学生たちは一様に、「この先生は何をふざけた事を言っとるんや。たかが虫くらいで大げさなことを言っとる」とでも言いたそうな顔をして聞いている。

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セミは樹木の害虫か? [木くい虫]

木くい虫 vol.37 No.4 (2011)

セミといえば夏の風物詩であると思っている人が多いだろう。梅雨明けを待ちかねたようにニイニイゼミが鳴き始め、クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミと続き、ツクツクボウシが鳴きだすと夏休みの宿題を早く終わらせようとあせり始めた小学生時代が懐かしい。しかし、セミは必ずしも夏にだけ羽化するものではなく、筆者の住む大阪付近では5月の連休明けからハルゼミが鳴きだし、秋に羽化するチッチゼミは10月いっぱい鳴いている。八重山諸島では3月には日本最小のセミであるイワサキクサゼミ(写真右)が鳴き始め、最も遅く出現するイワサキゼミは12月頃まで見られる。

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「子供の回」 [みちくさ]

みちくさ vol.37 No.4 (2011)

英会話上達の話に戻りましょう。幼稚園に子供を迎えに行くと、さすがに外国、人見知りしない子供達がぞろぞろ寄ってきて、何やら流暢な英語で話しかけてきます。子供の英語は聞き取りやすいと良くいいますが、残念なことにそんなことはありません。そして腹立たしいことに、滑らかな英語っぷりを聞いていると、明らかに自分より上手に英語を喋っている事に気がついてしまいます。認めたくはないですが、この国では私は子供より下のようです。

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木材とゴキブリの意外な関係 [木くい虫]

木くい虫 vol.37 No.3 (2011)

ゴキブリというと、見るのも聞くのもいやだという人が多いに違いない。実際チャバネゴキブリやクロゴキブリ等は家屋内に棲息し、ポリオウイルスや消化器系伝染病を媒介する衛生害虫である。しかし、直接的な害よりもむしろ不快感を与える虫として嫌われているのではないだろうか。ゴキブリ目昆虫は熱帯地方を中心に世界で約3500種知られており、日本からは50 種以上記録されている。屋内に棲息する種はそのうちの1%以下であり、大部分の種は野外でひっそり生活している。わずか1%以下の「悪者」のために、人から目の仇にされる多くのゴキブリ達に同情するのは筆者だけであろうか。

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虫を歌う [虫めがね]

虫めがね vol.37 No.3 (2011)

万葉集にも蚊やりについて歌った和歌があり、ハエ・蚊・ノミなどの害虫は昔から私たちの生活の身近に居たことが判る。ゴキブリは江戸時代の南蛮貿易により南の国から堺の港にやって来たと考えられている。今では私たちは、蚊取線香、殺虫エアゾール、ノミ取粉など、これらの害虫と戦う手段はいろいろ持っているが、江戸時代の庶民はどのようにこれらの害虫をふせいだのだろうか。

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