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中古アナログ・レア盤 [みちくさ]
みちくさ vol.43 No.2 (2017)
アナログ盤、復活の兆し。確かに、中古ではない新譜、それもごく最近の録音をLPレコードにしたものの発売が増えている。お値段はいろいろであるが、無論、同時に発売されているCDよりもかなり高価である。中古の方は、といえば上京した折、都内のショップを、とくに買おうとして行くわけではなく、興味半分に覗くことが、時々ある。そして、いわゆるレア盤(僅少盤、珍盤―といっても定義がよく判らないのだが)になると、一桁...
小鳥たちの来訪 [虫めがね]
虫めがね vol.43 No.2 (2017)
わが家の小さな庭には、梅の木と山桃の木が一本ずつ植わっている。冬になり十二月から二月頃には、この木に近くの森から毎朝小鳥たちが餌を求めてやってくる。この時期は森には小鳥たちの食べ物である木の実や昆虫などが少ないせいであろうか。今年の冬はヒヨドリとスズメがほとんど毎朝やって来た。 最初の頃は餌をやろうと窓を開けると、その音に驚いて小鳥たちは一斉に飛び立ち、遠くからこちらの様子を窺っていた。餌を...
SP・LP・EP・CD [みちくさ]
みちくさ vol.43 No.1 (2017)
本コーナーの何回目だったか、SP盤のことを書き、最後に『この章、とりあえず「続く」、ですかね。』と結んだ。 実はこの「続き」も少し書き始めていたのだが、結局、ものにならず、そのときは放り出した。ところが最近、アナログ盤、復活の兆しだという。途中まで書いてあった草稿をもとに、マニアックになることは覚悟で続ける。 さて、LP盤とは「LONG PLAY」の略である。そうなるとSPの「S」とは「S...
寅さんの古里 [虫めがね]
虫めがね vol.43 No.1 (2017)
先日、仕事で東京に行った時(わたしは関西在住)、翌日の予定が空いたので、葛飾柴又の帝釈天に行った。山手線の日暮里駅で京成電車に乗り換えると柴又駅に着く。駅の改札口を出ると「フーテンの寅」さんの像が出迎えてくれる。この葛飾柴又は、映画「男はつらいよ」の車寅次郎の古里である。 柴又駅から帝釈天(題経寺)へ向かう参道の両側には、名物の草だんご屋やウナギ屋など、昔ながらの風情のあるお店が並んでいる。...
「男はつらいよ」に残された風景 [みちくさ]
みちくさ vol.42 No.6 (2016)
前回の「山田洋次監督が切り取った風景」の件の続きである。 映画「男はつらいよ」のロケ地を実際に歩いた、というサイトがいくつかあって、これらを眺めているだけで、なかなか面白い。 鉄道に限れば「旅と鉄道:寅さんの鉄道旅」という恰好の参考書もあり、これによれば、蒸気機関車が出てくるのは、第二から二二作までの十作品だそうである。 有名なのは第五作(一九七一年撮影)で、この小樽築港機関区やSL追い...