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第4回木材劣化診断士研修会の概要
木材劣化診断士委員会
木材劣化診断士の診断技術のレベルアップを目的として,(社)日本木材保存協会(以下JWPA)主催の第4回木材劣化診断士研修会が,平成23年7月14~15日に,兵庫県立丹波年輪の里において実施された。
参加者は22名で、今回の研修では、大型木製遊具「空中回廊」の一次診断および二次診断を行った。
参加者の感想から
- 実際の劣化診断を行いながらの研修、大変参考になりました。また日頃の診断では個人的な評価になることもありますが、今回の研修のように各社立場の異なる人が診断することで色々な見方があることもわかりました。住宅の診断研修も行って欲しい。
- これまで大断面集成材の設計・施工に携わってきたが、劣化対策についてはこれまでも課題が多く、今回の研修は非常未興味深かった。
- 木材腐朽の実態を把握できるようになった。実際の診断では、効率や的確な診断が必要と思う。住宅床下での診断は困難が多いものと感じた。
- 実技研修ができてよかった。また先生方や参加者と色々な話ができ、いままで知らなかったことが勉強できた。
- 住宅の長期使用が望まれる中、劣化診断の依頼を待つよりは、20から30年経過した住宅を赤外線サーモグラフィーで撮影し、壁体内の断熱材の劣化を診断する技術を開発し、所有者にアピールする仕事を造ることが必要と思う(ビル外壁のタイルの浮きを同じ方法で診断する方法は現在行われている。
- 現場での木材腐朽の現状を知り、今後の劣化対策など木材の使い方を熟知できたらよい。レジストグラフは、材の裏側や接合部の状態がわかるのでよい。
診断実習前の説明 |
ピロディンによる診断実習 |
レジストグラフによる桁の診断実習 |
現場での診断機器の取り扱い説明 |
ヤマトシロアリ発見 |
参加者による診断結果の発表 |