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生成AIとBing
みちくさ vol.49 No.4 (2023)
筆者のパソコンにいつの間にか各種ソフトウェアがアップデートされてしまっていることがしばしばある。その一つがマイクロソフトのBingである。最近、面白がってこれを使い始めてみているが、これと生成AIの違いがよく分からなくなり(以下、Bing:Bと略)、「Bと生成AIは違うのですか」とBに質問してみた。
そしてその答えの要約。
『Bは、検索エンジンであり、検索結果を提供するために人工知能(B・AI)を使用しています。一方、生成AIは、新しいデータや情報を生成するための機械学習手法の一つです。
B・AIはユーザーの質問や会話に対する回答を、単に検索結果から提示するのではなく、質問お糸や現在の状況を把握したうえで、回答を返してくれます。そして、ChatGPTと同じくらいの賢さを持ちながら、検索エンジンBの技術も持ち合わせています。』
......だそうです。
さて、生成AIは、ユーザーの質問や要求に対し、データベースに保存されているデータに基づいて新しいデータを生成していくわけであるから、質問の仕方によって回答が異なることがある。
たとえば「カーボンニュートラルとは何ですか」と質問すると、
『環境に関する用語で、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味する。日本政府の宣言によれば、「温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」のがカーボンニュートラルで、二酸化炭素などの温室効果ガスの「排出量」と「吸収量」を「均衡させること」を意味し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一つである。』
一方「カーボンニュートラルの定義とは何ですか」と質問すると、
『環境に関する用語で、本来は、「植物や植物由来の燃料を燃焼して二酸化炭素が発生しても、その植物は成長過程で二酸化炭素を吸収しており、ライフサイクル全体(始めから終わりまで)でみると大気中の二酸化炭素を増加させず、二酸化炭素排出量の収支は実質ゼロになる」という考え方である。政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言した。』となる。ずいぶん違う。気を付けたい。
(徒然亭)