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最近見直している「寅さん」

みちくさ vol.49 No.3 (2023)

先日から、BSテレ東で映画「男はつらいよ」全作の再放送が始まった。最初は確かNHKのBSで行われ、この時、四八作分をVHSに収めたのだ。その後、民放での全作放映分をDVDに再収録したとき、これを廃棄し、DVDのみを手元に置いていた。

で、今回は、といえば「4Kデジタル修復版」とある。手持ちの機器(BD)は残念ながら4Kには対応していないが、実際に録画してみると、それでも以前収録したDVDよりは、はるかに鮮明であった。これを毎週1本撮っていくことにしようと思っている。

だが、こんな調子で録画していくため、ディスクはどんどん増えていくわけだ。この間、退職に伴う引っ越しや機器の故障や変更なんぞがあったものだから、一体何が収録されているのか不明なディスクが結構多いのである。

そこで、先般、簡単なメモのみが書かれているものを引っ張り出し、それを見直してみることにした。まずはその「男はつらいよ」関連になる「渥美清」と「山田洋次」と書いてあるもの。これが計八枚ほどあった。

渥美清さんが亡くなったのは一九九六年八月であるが、残っていたDVDのうち最も古いものは、一九九四年一二月封切りの第四七作撮影時のドキュメントであり、その他「没後×年」あるいは「お帰り寅さん・発表」といった記念ごとに特集が組まれていたようである。いずれにしろすごいシリーズだったことに疑いはない。

ネットを検索していくと、「作品一覧」「ロケ地一覧」などのほか「人気ベスト五」「初心者にお勧めの寅さん十作品」などというのもあるが、「寅さんと鉄道旅」という雑誌には「鉄分度」(鉄道関係の魅力度?)が5段階で記載されている。本原稿執筆時では第七作が終わったところで、こちらの鉄分度は「4」であった。それでも新潟県只見線越後広瀬駅、静岡県沼津駅、青森県弘前駅、同五能線驫木(とどろき)駅の4駅が時代背景とともに画像として記録に残されている。驫木駅は実物を見に行ったことがある。ただし風情はそのままだったが新築されていた。

また既放送分の第五作など九作品が「5」にランクされている。次回が楽しみである。

(徒然亭)

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