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「英語が上手になるには?(4):英会話が上手くなりたいの回」
みちくさ vol.39 No.3 (2013)
前々回の発音編から数えること4ヶ月、毎日、練習を続けてきたでしょうか?さて、単語やショートフレーズは上手く発音できるようになってきたような気がする、口も以前より上手く英語を回せるようになってきた気がする。さて、ここで誰もが望むことは、簡単でいいから英会話ができるようになりたい。まさしくこれだと思います。そこで、今回ご紹介するのはこちら。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング:森沢 洋介(ベレ出版)」…これもベストセラーのようなので、ご存知の方もいるのではないでしょうか。今回の本は幸いなことに比較的ボリュームも少なく作られており、一度やり通すことで達成感を味わうのにも最適。タイトルに偽りなし、この本を地道にこなすことで、本当に話せるようになります。もう一回繰り返しますが、信じて続ければ、本当にどんどん話せるようになります。
出てくる文型は全て中学1~3年生の初歩レベルの英語です。身も蓋もない言い方をすれば、本書は要するに、見開きの左のページに簡単な日本語が書いてあって、それを見て英作文(英会話)を考えて、右のページで答えを確認するという、ただそれだけのことです。英文を見ると、皆さんなら、なーんだという程度のものがずらりと文型毎にならんでいます。ただ、これを最初から上手にこなせる人はいないはず(いるとすれば、その人はかなりの上級者でしょう)。このトレーニングを繰り返すことで、こんなことを言いたいと思ったときに、頭の中でささっと英文を構成し、話しているうちに混乱して滅茶苦茶になることなく、冷静に会話ができるようになります(トレーニングが進めばですが)。最初は、ゆっくりでもかなり難しいでしょう。でも繰り返せば、だんだんとできるようになります。この本のポイントは、この最初の上手くできない、それがゆえに飽きてしまう、という山を越えられるかどうかに掛かっています。
いつものようにA社のサイトの書評を見てみると、やはり賛否両論ですが、私は英語研究家ではなく、ただの英語学習本研究家なので難しいことは抜きにして、ただ喋れるようになるという目的の達成のためには良くできていると思います。多くの信奉者を抱える本書は、シリーズになっており、こちらも賛否両論ですが、もし気に入った方はそちらもどうぞ。
*筆者注:本コラムは筆者の独断と偏見で構成されており、紹介する書籍等は木材保存協会とは一切関係ありません。
(世界の木窓から)