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「親切は国境を超えるの回」
みちくさ vol.37 No.6 (2011)
外国で外国語が出来なくても、日本人が日本語が出来るだけで人の役に思いがけず立つこともあるものです。今回は、木材保存とは一切関係ない上に、仕事ともあまり関係なく、英語ともあまり関係ありませんが、日本人であるがゆえに役に立った話をご紹介したいと思います。
職場での会話1
「息子が日本の女性と結婚しててね。お嫁さんから届いたバースデーカードが、これなんだけど…日本語で書いてあるけど、これ何て書いてあるのか教えて。」「これは“お父さんいつまでも元気でね”と日本語で書いてあります。」「どうも、有難う。」「どういたしまして。」
職場での会話2
「車のタイヤにそろそろ空気を入れたいんだけど、車の説明書きが日本語で、どっちが前輪の空気圧でどっちが後輪の空気圧か分からないから、教えて。」「これは、前輪と書いてあるのがフロントで、後輪と書いてあるのがリアーね。次の時のために、FとRって上からマジックペンで書いておいてあげるよ。」「どうも、有難う。」「どういたしまして。」
職場での会話3
「クロスワードパズルの大事なところが分からないから教えて。短い日本の詩って何のこと?」「これはHaikuです。」「どうも、有難う。」「どういたしまして。」
職場での会話4
そして、小さく役に立つことが積もり積もって、ついにお礼を貰うに至りました。
「いつもお世話になって有難う。ガレージセールで無料の日本語のガイドブックを見つけたから貰ってきてあげたよ。」「うーん、どうも有難う??」いつ、本当のことを打ち明けるかは悩ましいところです。
(世界の木窓から)