木材保存誌コラム

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会誌「木材保存」の人気コラム、「みちくさ」「虫めがね」「木くい虫」を公開しております。下記ボタンから、それぞれのコラムを読む事が出来ます。

生物たちの結納金 [虫めがね]

虫めがね vol.41 No.1 (2015)

若い男女が結婚に至るまでの一つのプロセスとして、日本の習慣では結納と言うのがある。これはもとは皇室の宮中儀礼として始まったらしい。それが室町時代に公家や武家社会に広がり、江戸時代末期から一般庶民の間にも広まったと言われている。古くは新郎家から新婦家へ、当時、貴重品であった帯や着物類を贈ったらしいが、最近の若いカップルはお互いに相談して結婚指輪を交換したり、両家で顔合わせの食事会をやって、結納に...

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虫が怖い [虫めがね]

虫めがね vol.41 No.4 (2015)

先日のテレビの報道で知ったのだが、小学生用のノートの表紙には、これまではきれいな蝶やテントウ虫の写真や草花の写真などが入れてあった。ところが、最近の子ども達は、虫を怖がる。蝶の写真でも嫌がって、そのノートを学校に持って行かない。ノートメーカーも売れなくなったら困るので、虫のノートは止めて花のノートだけにするそうだ。蝶のあの鮮やかな綺麗さは、花の綺麗さと同じような気がするが、最近の子ども達には違...

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恐竜とヒト [虫めがね]

虫めがね vol.41 No.2 (2015)

恐竜は子ども達に大変人気がある。各地の恐竜博物館では、いつも興味深く見ている子ども達に出会う。恐竜は決して可愛い顔をしてはいない。むしろ獰猛な顔かたちをしている。子ども達のDNAには恐竜が恐いという感覚はインプットされていないのだろうか。恐竜が地球上に大繁栄したのは今から約二億一千万年前である。ちょうどその頃、我々ヒトの祖先である原始哺乳動物が誕生した。それは、子ネズミのような大きさで、昼間は...

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ツバメの巣作り [虫めがね]

虫めがね vol.41 No.5 (2015)

我が家から歩いて五~六分の所にバス停がある。このバス停に面した民家の玄関の軒下に、六月頃になるとツバメが毎年のように巣を作る。今年も巣をつくり夫婦で交代で卵を温めていたが、二週間くらいしたら三羽の雛が孵った。親鳥が餌を持って帰ってくると、雛鳥は大きく口を開けてピーピー鳴いて親鳥に餌をねだる。この可愛い光景を見ると、我が家の軒下にもツバメが巣を作ってくれれば良いのにという気持ちになる。 ツバメ...

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石切山のセミたち [虫めがね]

虫めがね vol.41 No.6 (2015)

我が家の近くに、石切山と言う標高二八四m の小さな山がある。手ごろな山なので、健康保持の為に、週に一~二回ほど登っている。この山の頂上に着くと、南側に広く大阪平野が一望できる。眼下に大阪国際空港の飛行機の発着も見ることが出来る。私はここからの眺めが甚く気に入っている。 今年の夏も定期的にこの山に登った。夏は、この山はセミたちの楽園であるようだ。七月の初めの頃はアブラゼミの鳴き声が騒がしく聞こ...

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