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川柳と俳句(2) [虫めがね]
虫めがね vol.47 No.2 (2021)
数年前に「川柳と俳句」の題目でこのエッセーを書いたが、その続編を書いてみる。 最近は俳句ブームと言われている。それはTBS系列テレビで八年あまりも続いている毎日放送制作の「プレバト!」という人気バラエティ番組に負うところが大きい。俳人の夏井いつき先生に浜田雅功というお笑い芸人を司会者に、梅沢富美男などの芸能人が作った俳句を夏井先生が査定する。芸能人が作った凡作の句でも夏井先生の添削で見違える...
長崎出島と鎖国政策 [虫めがね]
虫めがね vol.47 No.1 (2021)
学会で長崎に行ったついでに国指定史跡「出島」を見学に行った。当時は島であったのだろうが、今は埋め立てられて陸続きとなっている。路面電車で、「出島」という電停で降りるとすぐに出島和蘭商館跡入口が見えてくる。 徳川幕府は鎖国政策を採り、日本人の海外渡航を禁じ、海外からの帰国者は死刑にした。それと同時に外国船の来航も制限した。しかし外国船がもたらす生糸、絹織物、ラシャ、象牙、砂糖、ガラス製品、胡椒...
昨年の流行語大賞 [みちくさ]
みちくさ vol.47 No.1 (2021)
昨年の流行語大賞予想を、よせばいいのに、このコーナーで4回も面白がって続けてしまった。 ここでは「新型コロナウイルス」に関連したものが多くなる、とした。そして昨年末に発表された結果を見ると年間大賞には「3密」、トップテン中に「新しい生活様式」の中での社会経済活動にまつわるワードも加えると、過半数が関連したものになっていた。すなわち「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン○○」「GoToキャン...
自然緑地「北雲雀きずきの森」 [虫めがね]
虫めがね vol.46 No.6 (2020)
わが家から歩いて三十分くらいの所に「北雲雀きずきの森」という自然緑地がある。この名前の由来は、自然の移り変わりに「気付き」、自然の木々を愛し「木好き」、そして、より良い里山を「築く」というテーマのもとに名づけられたそうだ。なかなか佳い名前である。この森は、石切山(標高284m)と釣鐘山(標高205m)の北側の丘陵に位置している。古くは里山として周辺の村人たちが、薪や芝を利用し、松茸取りなど、生活に...
今年の流行語大賞予想・4 [みちくさ]
みちくさ vol.46 No.6 (2020)
以前、このコーナーで今年の流行語大賞にノミネートされる言葉には「新型コロナウイルス」に関連したものが多くなる、と予想した。先日、発表されたリスト、三十語中には「アベノマスク」「アマビエ」「ステイホーム」「クラスター」「GoToキャンペーン」「3密」「自粛警察」「ソーシャルディスタンス」「濃厚接触者」「PCR検査」と、説明済み(?)の言葉が入っており、「新しい生活様式」の中での社会経済活動にまつわる...