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縦書き・横書き [みちくさ]
みちくさ vol.41 No.2 (2015)
本会会員も多く入られている木材学会は今年で創立六十周年になる。これを記念した出版物を出すことになり、今、その仕上げの段階に入った。何しろ「一般市民向け」ということなので、専門用語の使い方などに非常に苦慮し、幾度も書き直した。その「修正稿」ができる度に送付するものだから、編集担当の方は、さぞ迷惑に思われたことだったろう。 昨年までは一年に数回、地元ローカル新聞にも寄稿していた。その時も同様であった。
自然相手 [みちくさ]
みちくさ vol.41 No.1 (2015)
一昨年末、大雪が全国に降った。とくに普段あまり雪の降らない地域で、山奥の集落が孤立しているとのニュースが随分あった。一昨年末、大雪が全国に降った。とくに普段あまり雪の降らない地域で、山奥の集落が孤立しているとのニュースが随分あった。これまで北海道、富山、秋田と雪国に長く住んできたので、雪にはそう驚かない。ただ、雪質とその降り方、融け方は地域で随分異なる。同じ秋田県ですら「県南の雪は上から、秋田は横から、能代は下から降る」という表現がよくされるくらいだ。
猫も博士も [みちくさ]
みちくさ vol.40 No.6 (2014)
「猫も杓子も」という言葉がある。なんとも不思議な単語の組み合わせで、随分気になっていたものであった。 落語の「やかん」では何でも知っていると自負する横丁のご隠居がこの言葉の語源を「女子(めご)も赤子(せきし)も」と説明している。これを聞いたとき、妙に納得してしまったのだが、少し調べてみると「禰子(神主)も釈氏(僧侶)も」からきた、などいくつかの説があって、正確な語源はよくわからないらしい。
まずはご挨拶から [みちくさ]
みちくさ vol.40 No.5 (2014)
この四月、何十年かの研究者生活に一つの区切りがついた。これを機にこれまで入会していた学協会のうち、半ば義理で入っていたもの、とくに重要な情報が得られそうもないもの、などを選び、そこに「退会届」を出そうと考えた。 ところが「いざ」の段となると、各会の要職を務められている諸兄の顔が目の前にちらつく。どうにも踏ん切りがつかず、結局退会あるいは種別変更届けを出したのは、わずか二学会だけになってしまった。
樹木と昆虫 [木くい虫]
木くい虫 vol.40 No.4 (2014)
筆者は子供のときから昆虫が大好きで、大学で昆虫学を専攻し、卒業後は殺虫剤や害虫防除に関する研究に従事してきた。退職後も昆虫の採集や観察を楽しんでいる。昆虫少年がそのまま昆虫老人(?)になった筆者には昆虫に数々の思い出がある。そんな思い出をコラム「木くい虫」に気ままに書かせていただいた。 本コラムで筆者が取り上げた昆虫はコウチュウ目が圧倒的に多かった。コウチュウには樹木害虫が多いと言うこと...