協会記事

2022年 Vol.48-No.5

1．会議・委員会

1）2022年度第2回認定委員会（8月31日）

　対面および，オンラインにより開催された。議題は，審議事項として，木材保存剤等の新規認定登録申請10製品と新規の特例による申請1製品の認定登録可否と木材保存剤等の更新登録可否の審査で，今回は，対象となる43製品全てで申請があり，何れも承認された。また，土壌処理用防蟻剤の性能基準，試験方法の改訂と木材保存剤等認定規程第7条（変更申請）に関する白対協との合意条文（案）は，承認され，何れも理事会に付議することとされた。

　一方，2021年度第3回認定委員会で，今後WGを設置して検討するとしていた以下の2項目は，委員が決められ9月中にスタートすることを決定した。

①屋外用表面処理用薬剤の処理量に関する件

②気中濃度の測定方法（デシケータ法）

　なお，深浸潤処理規程は，協会番号が付番され確定したので，策定内容がJIS K 1571の注入処理規程の注入処理用規程に準じていることから，工業会と審査会にその旨を通知して，発効することとされた。

2）2022年度第２回企画運営委員会（9月2日）

　オンラインにより開催された。議題は，第3回理事会の審議，報告事項の検討で，審議事項として，協会規格である，土壌処理用防蟻剤の性能基準およびその試験方法の改訂，木材保存剤等認定規程第7条（変更申請）の改訂再提案，IRG56開催場所・開催日時・開催費用，木材保存に関する受託研究に関する特別委員会等の設置で，審議の結果，理事会へ付議することが承認された。また，報告事項では，4月15日から9月1日までの事業報告，木材保存剤等の新規認定登録製品，木材保存剤等の認定登録更新，変更届，認定証の用途項目欄の記載方法，2022年度木材劣化診断士の更新講習会，資格検定講習・試験の実施，2022年度木材保存士の更新講習会，資格検定講習・試験の実施計画，IRG52組織委員会の解散，サーキュラーエコノミー認証・登録制度が説明され，理事会の説明事項とすることが了解された。

3）2022年度木材劣化診断士委員会資格検定講習会・試験開催打合せ（8月2日）

　オンラインにより開催された。議題は，8月23日に実施する資格検定講習・試験の開催打合せ会で，進行手順および，次回の委員会を10月18日に開催することを決定した。

4）編集委員会（9月6日）

　7月8日の編集委員会の論議を受けて，研究ノートの新設および査読者数の投稿規程への明記について論議を行い，投稿規程改訂案を作成・審議した。同改定案は協会内稟議を経て，2023年1月25日に発行する49巻1号に掲載するスケジュールとした。48巻5号の印刷ゲラの校正はメール会議にて9月15日迄に完了し，9月26日に発行する。

5）第1回木質材料の難燃化等検討部会（企画運営委員会の下部組織）（7月27日）

　オンラインにより開催された。議題は，国交省関係での補助事業の獲得と屋外に使用する木材の難燃処理の必須化を検討したが，今少し情報を収集する必要があるとして，各部会員に収集が依頼された。

2．事業

1）2022年度木材劣化診断士オンライン登録更新（7月29日）

　58名が資格更新の為，受講した。講義内容は，昨年度実施した，神奈川県川崎市の生田緑地で実施した劣化診断の現地研修会ビデオにより，劣化診断のポイント等を説明した。

2）2022年度木材劣化診断士資格検定講習・試験（8月23日）

　木材会館で29名の参加により実施した。内容は，木質材料の基礎知識と現場での見分け方，一次診断の実施方法，劣化診断に用いる測定機器の実技，インスペクションの解説等で，学科試験を実施して終了した。試験の合否は，10月18日に開催される劣化診断士委員会で決定される。

3）林野庁の令和3年度補正予算事業「難燃薬剤処理木材の屋外での需要拡大を図るための屋外耐久性向上技術の開発及び難燃性能の統合的評価」（9月9日）

　「JIS A 1326外装用難燃薬剤処理木質材料の促進劣化試験方法」に供する4種類の試験体を9月9日迄に（一財）建材試験センターに搬入し，試験前の重量測定を開始した。JIS A 1326促進劣化試験は11月上旬に開始する予定である。

4）平成30（2018）年度科学研究費助成事業（8月1日）

　科研費の（研究成果公開促進費）「研究成果公開発表（C）」により，第52回国際木材保存会議日本大会（IRG52）のための準備及び開催経費が令和2年度～3年度に亘り助成された。提出した実績報告書に基づき，令和3年度の額の確定が行なわれた。

3．その他

　なし

4．会員加入

　なし