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2013年 Vol.39-No.2

1.会議
⑴ 第3回理事会(2月14日)

東京都港区メルパルク東京において第3回理事会が開催された。今村会長から,「① 本日は平成24年度第3回の理事会だが,前9月の第2回理事会以降に政権交代があり,急激な円安傾向になって大きな社会変動が起きた。林産・森林への影響がどう出るかを,今後の機会を捉えて林野庁はじめ政府関係機関から情報を得たい。② 保存協会としての直接的な活動ではないが,自身は,土木・木材・森林の3学会を横断的に結ぶ研究会に関わってきた。3月12日に「木材を土木に使ってもらおう」という提言書を国交省,林野庁へ提出し,そのうえでプレスリリースする運びとしている。

「土木」とはいうものの木材の利用は少ない。この提言書には,木材を使ってもらうための働きかけとして,技術開発,試験方法,マニュアル,設計指針の整理。更には景観(見てくれの良さ),環境への貢献度を数値的にアピールしたものを織り込んでいる。この内容は木材保存との関連も深い。③ 保存協会も種々な活動を行っているが,刊行物発行事業では昨年,保存学入門[改訂3版]

を発行した。現在は,木材保存剤に関わる人へ,更に役立つ最新情報の提供を目的に,保存剤ガイドブックの改訂作業を進めている。④ 保存性能に関するJAS 規程化の検討を集成材,合板,LVL に分かれて進めている。この検討内容が広く認知されるためには,実験結果,委員会活動などの日々の成果の積み重ねの重要性を感じる。この成果がJAS 規格へ反映されることを期待している。⑤ 森林総研の桃原氏を中心に,保存処理木材の耐久性データベースを纏めてもらい好評を博した。保存処理木材がどれだけもつかという全国的データベースで大変に役に立つ内容である。

本日は審議事項,報告事項等盛り沢山の内容であるが,ぜひともご審議のほど宜しくお願いしたい。」との挨拶があった。

認定申請のあった木材保存剤等(新規)5製品の説明があり,審議の結果,全員異議なく,承認された(別掲1)。

なお,飯島副会長(認定委員長)が,「①木材防腐・防蟻剤(セルボーME)の申請は平成24年3月であったが,㈶日本住宅・木材技術センターから,注入後の薬剤の安定性と吸収量データの提出が求められ,今回の審議となった。」旨を補足した。出席理事から,保存処理材の廃棄の規程は必要ないか。ユーザーは易解体のものを使用する流れが出ているので,保存剤も廃棄時には分離できる方向が求められるのでは,等の意見が出された。審議の結果,全員異議なく,認定が承認された。

会員の加入については,加入申請のあった個人会員4名,賛助会員2社の説明があり,審議の結果,全員異議なく,承認された(別掲2)。

平成25年度事業計画(案)について説明があり,会長から説明内容を大所の視点から見た大掴みのものにしたほうがよいとの指摘があったが,これは事務局一任とし審議の結果,全員異議なく,承認された。

平成25年度収支予算案(案)について説明があり,審議の結果,全員異議なく,承認された。

旅費規程の改定について説明があり,審議の結果,全員異議なく,承認された。

木材保存士規程,木材劣化診断士規程の改定について説明があり,審議の結果,全員異議なく承認された。

「注入処理用木材保存剤の乾材シロアリに対する性能基準及びその試験方法」の制定について説明があり,審議の結果,全員異議なく,公益社団法人日本木材保存協会の規格に加えられることとなった。

なお,飯島副会長(認定委員長)から,当面,本規格は認定とは切り離し,受託事業として,乾材シロアリに対する注入用薬剤の性能試験を実施することが補足された。

その他,① 平成25年度事業中間報告について,② 木材保存剤等の認定更新及び変更について,③ 第29回年次大会,第2回定時総会の概要及び第29回年次大会研究発表の募集・企業展示の募集に関する報告について,④ 国際交流部会主催木材保存特別講演に関する報告について,⑤ 木造長期優良住宅の耐久性に関わる調査・研究業務に関する報告について,⑥ 保存性能JAS 基準化研究会(合板,単板積層材,集成材)に関する報告について,⑦ JIS K 1570およびJIS K 1571の見直し改正検討,原案作成について,⑧ ペンタキュアOP 研究会に関する報告について,⑨ 「木材保存剤ガイドライン(改訂3版)」改訂委員会に関する報告,⑩ 「第7回木材劣化診断研究会(日光山輪王寺:社寺建築)」に関する報告について報告があり,了承された。

⑵ 認定委員会(1月24日)

木材保存剤等の新規認定について,審議した。

⑶ 企画運営委員会(1月24日)

第3回理事会に提出する議案として,木材保存剤等の認定(新規),会員の加入,平成25年度事業計画(案),平成25年度収支予算案(案),旅費規程の改定について,木材保存士規程,木材劣化診断士規程の改定,「注入処理用木材保存剤の乾材シロアリに対する性能基準及びその試験方法」

の制定等について審議した。

⑷ 木材保存士委員会(2月18日)

1月30日~31日に実施した「第32回木材保存士資格検定試験」の合否判定を行った(60名が合格)。

また,平成25年度の木材保存講座の実施,木材保存士の拡大等について,審議した。

⑸ 正副会長会議(2月4日,2月17日,2月5日)

正副会長会議を開催し協会の運営,事務局体制,課題等について,審議した。

⑹ 年次大会運営委員会(3月4日)

平成24年5月28日㈫~29日㈬メルパルク東京において開催する,第29回年次大会のプログラムと運営について,審議した。

⑺  木材保存編集委員会及び同幹事会(2月6日,3月12日)

「木材保存」Vol.39 No.2の編集・校正を行った。

2.事 業
⑴  気象状況の異なる既存住宅における劣化状況等に関する調査検討WG(1月28日,3月14日)

協会から竹内常務理事が事務局補助として出席した。

⑵  耐久性分科会強度劣化検討TG(1月28日,2月21日)

平成24年度の成果等について審議した。

⑶  木造建築物の予防保全的管理のための劣化診断装置の開発委員会(2月25日,3月15日)

国総研事業主体の木造建築物の予防保全的管理のための劣化診断装置の開発委員会が開催され,協会から竹内常務理事が出席した。

⑷  木材保存剤ガイドライン改訂委員会(2月1日)

改定内容及びスケジュール等について打ち合わせをした。

⑸  保存性能JAS基準化研究会集成材分科会(2月4日)

集成材分科会を開催し,基準化のための検討内容について審議した。

⑹  深浸潤処理用木材防腐・防蟻剤ペンタキュア-OP の実用化に関する研究会工場実験(2月5日,2月20日)

工場実験を㈱ザイエンス関東工場及び大阪製造所で実施した。

⑺  合板の日本農林規格の確認等の原案作成委員会小委員会(2月13日)

第4回合板の日本農林規格の確認等の原案作成委員会小委員会が開催され,協会から竹内常務理事がオブザーバーとして出席した。

⑻ 耐久性分科会劣化対策検討TG(2月18日)

平成24年度の成果等について審議した。

⑼  第7回木材劣化診断研修会兼更新研修会(2月22日)

第7回木材劣化診断研修会兼更新研修会を日光山輪王寺(日光市)で開催し,28名が参加した。

⑽ 耐久性分科会幹事会(3月1日)

平成24年度の成果等について審議した。

⑾  木材保存剤等審査事務局企画運営委員会(3月5日)

第1回木材保存剤等審査事務局企画運営委員会が開催され,24年の事業内容,収支,規格の改正,25年の事業計画,予算案等が審議され,協会からは今村会長,田中副会長,竹内常務理事が参加した。

⑿ 保存性能JAS 基準化研究会(3月14日)

第3回保存性能JAS 基準化研究会を開催し,平成24年度の成果について審議した。

⒀  合板及びLVL の劣化と物性に関する研究会(3月14日)

合板及びLVL の劣化と物性に関する研究会を開催し,平成24年度の成果及び今後のスケジュールについて審議した。

⒁ 「木材保存」の発行(3月25日)

会誌「木材保存」Vol.39 No.2の発行

 

〈別掲1〉

39-2_1.JPG

〈別掲2〉

会員の新規加入(平成25年2月14日)

個人会員(4名)

橋口  篤  ツバサテクニカル(鳥取県倉吉市)

廣瀬 與夫  マイスター東海(静岡県掛川市)

牧野 啓司  滋賀南部森林組合(滋賀県大津市)

可児 成公  ㈱佐合木材(岐阜県坂祝町)

賛助会員(2社)

エイ・エフ・エム・ジャパン㈱  代表取締役 山下健藏(静岡県長泉町)

 A & K ホーム         代表取締役 古屋正樹(埼玉県狭山市)

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