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木材保存誌コラム
「Messages from New Zealand」 [みちくさ]
みちくさ vol.37 No.3 (2011)
地震の被害を受けた日本を励ます声が、世界中から寄せられていることを既に皆さんは各種メディアを通じてご存知のことと思います。特に英紙一面や米紙社説で日本を応援するメッセージが掲載されたことは記憶に新しいのではないでしょうか。ニュージーランドでも先の大地震の際に日本から最も素早く支援が寄せられたことを折に触れ、今度は私たちが助ける番だと、国を挙げての支援を表明しています。小さな国のため、日本ではほとんど紹介されていないと思いますが、ここでご紹介させて頂きたいと思います。
天然食品は安全なの? [虫めがね]
虫めがね vol.37 No.2 (2011)
「当社の食品はすべて天然のものを材料としており、合成化学品は一切添加しておりません。従って安全で身体に良い健康食品です」
このような食品のPRをテレビや新聞、雑誌などで多く見かけるが、いつも不思議に思っている。このような説明を行っている人に、
「なぜ、天然物は安全なのですか?」と尋ねたいと思っている。
害虫退治に大奮闘の回-サンドフライ編2- [みちくさ]
みちくさ vol.37 No.2 (2011)
準備万端でサンドフライを待ち構えようと思っていたのですが、夏前に数箇所一度に襲われるという予想外の事態が起こりました。確かに赤く膨れ上がり、非常に痒いです。個人差はあると思うのですが、抗炎症剤入りの痒み止めを塗っても、あまり腫れも痒みも引かないことが分かりました。現地の人に聞くと外国人の血が大好きらしいと、根拠はなさそうだけど何となく信じてしまうコメントが返ってきました。
害虫退治に大奮闘の回-サンドフライ編1- [みちくさ]
みちくさ vol.37 No.1 (2011)
隣国のオーストラリアにはシロアリもゴキブリも普通にいるのに、当地ニュージーランドにはなぜかこの2種はいないようで(現地人談)、快適な国だなあと思っていましたが、そうはうまくいかないようです。当地では代表的な厄介虫としてハエとサンドフライの2種が挙げられると聞きます。どうやってこれらを克服していけばよいのかを考えることにしました。
ドングリの木 [虫めがね]
虫めがね vol.37 No.1 (2011)
「ドングリという名の木はありません」
毎年秋になると学生たちと大学近くの公園にドングリ拾いに出かける。自然観察授業の一環である。出かける前にドングリについての基礎知識を説明する。ドングリはブナ科植物の果実であり、日本には五属二一種がある。そのうち八種類くらいはアク(渋)抜きしなくても、蒸したり、炒めたり、粉にして団子にして食べられる。栗もドングリの仲間ですと言うと、「へー」と意外な顔をしている。日本に稲作技術が入ってくる前の縄文時代の日本人にとってドングリは大切な食料であったと話す。そして、食べても渋くないドングリの見分け方を説明する。筆者が子どもの頃はドングリを食べた経験があるが、いまの若者たちはドングリを食べたことがないようだ。