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木材保存誌コラム

会誌「木材保存」の人気コラム、「みちくさ」「虫めがね」「木くい虫」を公開しております。下記ボタンから、それぞれのコラムを読む事が出来ます。

鉄・音・2 [みちくさ]

みちくさ vol.42 No.4 (2016)

古いVHSテープのいくつかをDVDにダビングしようと棚を眺めていたら、かなり以前に録画していたビートルズ特集を発見した。正味五時間分くらい、しかも三倍速なので画質は恐ろしく悪い。これを懐かしさ半分で、全部見てしまった。 彼らのレコード・デビューはイギリスでは一九六二年一月である。日本デビューはその二年後で、そのさらに二年後、六六年の六月末から数日間、東京の武道館で最初にして最後の日本公演が行…

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鉄 ・ 音 [みちくさ]

みちくさ vol.42 No.3 (2016)

軌道上を走る世界最初の蒸気機関車は、一八〇四年、イギリスのR・トレビシックによって製作された。そして一八二一年、G・スチーブンソンが改良した機関車を用いた旅客輸送が開始された。日本では一八七二年。まぁ、この話は有名である。 ではイギリスの次に鉄道(蒸気機関車牽引の旅客鉄道)が走ったのはどこか、といえば欧州ではなく、アメリカ。一八三〇年、サウスカロライナ州である。ただし、河川や運河による水運が…

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ホタルにも方言がある [虫めがね]

虫めがね vol.40 No.5 (2014)

近ごろはホタルを見ることは極めて少なくなった。今では、ホタルが見られる場所は、「ホタルの里」とか言って、観光客にPRしている。私が子どもの頃に育った福岡の田舎では、我が家の前を流れる小川には、夏になると毎晩ホタルがたくさん飛んでいた。最近、久しぶりに田舎に帰って尋ねると、今ではその小川ではホタルは見られないそうだ。ホタルが見られなくなった原因として、農薬や洗剤などの化学物質が疑われているようだ…

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デング熱と鎖国政策 [虫めがね]

虫めがね vol.40 No.6 (2014)

今年の夏に、日本ではすでに無くなったと考えられていた熱帯性のデング熱の患者が見つかって、新聞やテレビで大きく報道された。患者はいずれも海外渡航歴はなかった。更に、数名の患者が見つかり、調査の結果、これらの患者は共通して、東京渋谷区の代々木公園内でヤブ蚊(ヒトスジシマカ)に刺されていることや、代々木公園内で捕獲されたヒトスジシマカからデング熱のウイルスが検出されたことなどで、代々木公園で感染した…

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生物たちの結納金 [虫めがね]

虫めがね vol.41 No.1 (2015)

若い男女が結婚に至るまでの一つのプロセスとして、日本の習慣では結納と言うのがある。これはもとは皇室の宮中儀礼として始まったらしい。それが室町時代に公家や武家社会に広がり、江戸時代末期から一般庶民の間にも広まったと言われている。古くは新郎家から新婦家へ、当時、貴重品であった帯や着物類を贈ったらしいが、最近の若いカップルはお互いに相談して結婚指輪を交換したり、両家で顔合わせの食事会をやって、結納に…

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